夏休みに作ってみよう!〜砂糖が結晶化!?宝石みたいな琥珀糖〜

夏休みに作ってみよう!〜砂糖が結晶化!?宝石みたいな琥珀糖〜

夏休みもはじまり、身の回りの冒険に実験にワクワクに、胸をふくらませる子供たち。おうち時間の長くなる夏休みだから、おうちでできる観察実験はいかがでしょう。
自由研究の参考になる!砂糖の結晶化を観察できる、「宝石みたいな琥珀糖」の作り方・観察の仕方を、
芸術教育士でケーキデザイナーである太田さちかさんに紹介していただきます。

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太田さちか
ケーキデザイナー、芸術教育士。フランスと日本で製菓を、京都芸術大学大学院で芸術を学ぶ。MFA(芸術系修士)。子どもとママのための製菓クラスやワークショップ「My little days」を主宰。子どもたちの興味や感性に寄り添う独自の世界観から提案している。ウェディングやパーティ用のお菓子制作、雑誌やテレビ、Webなどで幅広く活躍。 著書に「メレンゲのお菓子 パプロバ」(立東舎)「不思議なお菓子レシピ サイエンススイーツ」(マイルスタッフ)「太田さちかのサイエンススイーツ 魔法のおやつをめしあがれ」(文化出版局)「絵本のお菓子」(マイルスタッフ)などがある。
HP : www.mylittledays.info
Instagram:@sachica_kidsartlifeproducer

 

■琥珀糖って?

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琥珀糖(こはくとう)は、和菓子の中でも半生菓子といいます。外がしゃりっとしていて、内側はふわっとゼリーのようになっている食感が特徴です。夏には、冷やしていただくと冷涼感も良くおすすめです。

 

この琥珀糖の独特な食感は、原材料の砂糖が空気に触れて結晶化し砂糖衣ができることにより実現します。空気に触れているところが結晶化するので、中身は生の状態。つまり、内側の半分は生のお菓子という状態になります。日を追うごとに、砂糖が結晶化していく様子が観察できます。

 

<琥珀糖の作り方>

材料(15cm*18cmバット1枚分)

水 200g

グラニュー糖300g

粉寒天 4g

着色料(赤) ごく少量

 

 

作り方

(下準備)バットは水にくぐらせておく。

  1.水、グラニュー糖、粉寒天を鍋に入れ、沸騰するまで中火で温める。沸騰したら弱火にして約1分温め、糸を引く程度のとろみがついたら火から下ろす。

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2. 爪楊枝の先に着色料をつけて着色する。バットに流し入れ、冷蔵庫で30分冷やす。

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3. バットから取り出し、ナイフで好きな形に切り、オーブン用シートに間隔をあけて並べ、3〜4日(夏場は4〜5日)室温で乾燥させる。

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琥珀糖の観察と自由研究のヒント

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(左から、乾燥4日目、乾燥2日目、乾燥前)

琥珀糖は、日を追うごとに結晶化していきます。写真の左側から、乾燥4日目・乾燥2日目・乾燥前の状態です。表面が白くなっているのがわかるかな?

 

自由研究では、日を追って記録写真を撮っておくと良いでしょう。もちろん、絵を描いたりスケッチをしても◎。並べたときに、表面の色や光り方がどうなっているか、食感はどのように変化したか、違いを書くといいよ!

 

<最後に>

琥珀糖は、子どもたちが観察実験をしながら美味しくいただける和菓子。さらに、大人も年配の方にも喜ばれる上品な和菓子です。一度にたくさん作ることができるので、小瓶に詰めてプレゼントにしても喜ばれます。夏のおうち時間に、涼やかな「宝石みたいな琥珀糖」を作ってみてはいかがでしょう。

 

 

 

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